だれもができる勉強時間の確保
寒くなってきました。年末を迎えるにあたり、冬期講習の募集を開始したこともあり、事前に予防策というか、ネット利用時間についてのお話をしたいと思います。
不得意科目は誰でもあると思います。塾で学習する目的は、その不得意科目の出来栄えを底上げすることだとお考えの方が多いと思います。それはそれで正解です。
しかし、人間が時間の流れに逆らえない以上、不得意科目に勉強時間を費やす分、得意科目に費やす時間数が減ってしまっては、トータルで現状維持もしくはやや上昇程度になると思います。の
だから、不得意科目の底上げをすると同時に、得意科目をさらにゆるぎないものに高めていく必要もある訳です。時折聞こえてくる塾の利用方法で、「不得意科目を得意にするため」ということがあると感じますが、それは少し違うと思います。
時間をかけること、これが誰にも言える、学力向上のベースです。1日24時間をどう使うか、1時間しか勉強しなかった人が2時間勉強するようになれば、自然と効果は出ます。ただ、その増えた勉強時間に比して何に費やしていた時間を減らすのか、それを考えてほしいと思います。ではどの時間を減らして勉強時間に充てるのか?
現在の小中高生の現状から推察すると、概ねそうかなと思うのは、インターネット使用時間です。違う方は別の時間を減らすことを一緒に考えましょう。よく1日の時間の使い方を考えてください
総務省のデータは以下のように出ています。
コロナ禍のせいもあって、10代の人は平日平均224分、休日290.8分ネット利用していることになっています。平日4時間弱、休日5時間弱です。平日はテレビの3倍ネットを利用しているようです。
スマホ所有者の、最もコアなスマホ利用時間は2時間~3時間が約20%というデータもあるようですから、差が生じているのは、PC利用者とスマホ利用者が混在しているからだと思います。
一説には、スマホは自分で考えなくなるツールだ、ということも聞かれます。ただ現状のいわゆる学生に当たる人たちは、このネット(=スマホ)利用時間を削ることで、学力向上はある程度容易にできると考えられます。
時折、お子様と保護者様とで、スマホやゲームの1日の時間数を決めておられるというお話を伺います。個人的ですが、そういうお話で決めておられるのは小学生1時間まで、中学生1時間~1時間30分だと感じています。
先のデータを比較すると、そういう約束が果たされたならば、90分~120分、勉強時間が生じる計算になります。
もちろん、親の目をかいくぐって、ということはあり得ます。ただ、勉強をすることに時間を使わなければ、将来的にはその人個人に、大きなダメージが襲い掛かることは容易に想像がつきます。自分だけは何とかなる、という根拠が全くない自信は誰しも持つものですが、1大不況の波が押し寄せているこの国で、そういう根拠のない自信ほど、当てにならないものはないでしょう。
学ぶことになれておけば、将来身の回りで何か問題が起こっても、解決に向かう道を探ることができるでしょう。あるいは勉強の結果得た学力が、他者から評価されることもあるでしょう。英検・漢検・数検はその一番わかりやすいものだと思います。
人生は決して平たんではなく、道なき道を歩む可能性が大きいものです。今目に見えているものだけで将来が決まることもありません。将来なりたい自分になるために、今から時間をかけることは、どなたにもプラスをもたらす行為だと考えます。
学ぶことに迷ったら、どうか1度平山塾をお訪ねください。そういう人の居場所として、居心地の良い学習環境を提供します。