ChatGPTは教育の敵か、味方か?

巷でこのことが少し話題になっています。ある番組で、列席した教育関係者が軒なみ肯定的にとらえたのに対し、教育関係者が4人のお子さんを総て東大医学部に入学させた佐藤亮子さんが、どちらかというと反対の論陣を張りました。

SNSの記事から引用しますが、「私たち大人は、ChatGPTで育っていない。いま初めて大人として(ChatGPTを)見て、『便利じゃない?』っていう大人は、それまでちゃんとした教育を受けているから。でも今生まれる子どもたちは、最初からChatGPTがつくった文章ばかりというのは私はまずいと思っている」とのことです。

これに対し、堀江貴文さんはフェイスブックで、「こいつバカでしょ笑」と呟きました。また脳科学者・茂木健一郎さんは、「全面的に堀江さん支持」とツイートされました。

皆さんはどうお考えですか?

堀江さんは、CEOセオさんの時もそうでしたが、自分と相反する意見の持ち主を「バカ」とすぐに言うようですね。ここはちょっと頷けません。ただ、堀江さんにしても茂木先生にしても、生来頭脳明晰な方です。しかしながら世の中は、そういう人はごく僅かです。ここが大きく違うところでしょう。

私は現状では、佐藤さんに同意します。懸念の1つは佐藤さんのおっしゃるのと同じですが、別にもう1つ懸念があります。それは、教育現場の混乱です。

ハードな環境の職場が学校だと広く知れ渡りました。教員採用試験の倍率がどんどん下がっています。でもその大きな原因は、授業に関すること以外に、学校の先生たちが振り回されているからだと思います。進路指導に関することやテスト周りのことだけならまだしも、繁華街を巡回したり、部活動をしたり、給食での子供のアレルギーにまで気を使わなければならない。そりゃあ身体もこわします。休む先生が増えます。

便利なことばかり考えず、教育現場の見直しをきちんとやらないと、将来を担う子供たちに、悪い影響が出るような気がします。ChatGTPは文章作成にかかわる部分をAIが担うというものだと思いますが、自分で考える訓練をしなくなることは、ぜひ避けてほしいと思います。自分の意見を自分の母国語で話す・書く、それができて初めて、成長したと言えるのではないでしょうか?