高校生はつらいよ

今回は主に中3生~高2生に向けたメッセージを書いてみます。

タイトルの通り、高校生はつらい部分が(あくまでも中学生に比べて)あると感じています。それはコース分けの決定です。中学までは、先生方が熟考して決まっていると聞いています。でも高校では、高校生の志望が考慮され、1年時の途中から、2年時のコース分けに向けた動きが始まります。生徒さんは、大まかに文系か理系か、ということを、恐らく2学期中に判断しなければならないと思います。

中学卒業時点で、文系と理系の得点差が大きければ決めやすいかも知れません。ところが高校に入学してからは、中学の時の得意・不得意とは違った結果が生まれることが往々にしてあるのです。高校生になってから成績が著しく向上する人がいます。その逆もあります。だから、自分で日頃から、将来は文系・理系どちらに進もうか、よく考えておく必要があります。

時折難問にぶち当たることもあります。例えば、本人は理系志望なのに、科目の得点パターンが「文系科目」>「理系科目」であるような場合です。冷淡に聞こえるかも知れませんが、大学入試を考えた時、得点できる確率が高い方を選ぶべきです。理系であれば数学1・A、2・Bがさほど良くないのに理系に進学しようとしても、合格はかなり厳しいと言わざるを得ません。合格出来ても、数学的思考があまりできなければ、高い確率で途中で挫折する気がします。

私は経験上、医学部、理学部、工学部の学生、あるいは教授、あるいは理系の予備校講師の方は過去に何人も見てきました。当然のことながら、皆さん数学は目から鼻に抜けるような感じで解いてしまいます。若い頃に勤務していた予備校で、数学講師の先生が、ある国立大学の数学の2次試験をものの10分足らずで大問6つ解くのを目の当たりにしました。その講師の方曰く、「問題を少し見たら解答はすぐに出せるのだけれど、筆記に時間がかかるものなんだ」とのこと。我々凡人にとってみれば須臾(しゅゆ)の間で、難関国立大学の2次試験を解いてしまう人が、本当にできる人なんだなと、心から実感しました。

そんなレベルは目指していない、というご意見もあるでしょうが、一番を目指さなければ到達点は低くなるので、ぜひ目標を高く持って頂きたいと思います。

話を元に戻します。だから高校生2年・1年の方は、この1学期のテスト終了時点から、文理の判断をきちんと進めてほしいと思います。自分の適性と将来の志望と、うまくマッチしたら大学進学や就職は、うまくいくと思います。

これからは、大学を出ただけでもいけないかも知れません。大学在学中に、自分自身に付加価値をつけて、学んでいく必要があると思います。まだこの国では、入学しさえすれば、それが難関大であればあるほど、中途退学してももてはやされます。個人名を出して恐縮ですが、ホリエモンなる人物が話題になるのは、多分にそういう日本の特性が原因だと思っています。学歴で言えば東大中退でも高卒(彼の場合は久留米大学附設卒)なのですが…一番有名なインフルエンサーになっています。とはいえ、少しずつ卒業することに重きを置くようになっていくと、私は思っています。

どこの大学に入ったか、ではなく、どんな人間になったか、を大切にしていきたいと思います。ただ、現時点では学歴の重さは非常にありますし、学ぶ時間が多くなれば習得できることも増えていくでしょう。だからこそ、高1・高2で自分に合った進路選択をして、迷いの少ない大学進学をしてほしいと思います。