ZERO(ゼロ)学期の前に
こんにちは。平山塾は在籍生さんたちの、冬期講習の時間割を決め、外部生さんたちからのお問合せ、参加に応じて、更に時間割を改善しているところです。受験学年の小6・中3・高3も含めて、テーマは「復習」です。使用する教材も、特に中2生以下の学年は、例年以上に「復習」を意識したものを使用したいと思っています。
これは、完全1:1型の塾で、聞く話ですが、1人の生徒さんに複数の講師がかかわる場合、なかなかコーディネイトが難しいことが多いようです。特に、講師任せにしている塾だと、講師によって話す内容に相違があり、生徒さんがゴールを定めにくい状態で、講習を過ごすことがあるようです。そうなると、申し訳ないですが、生徒さんにとっては良いことではありません。
平山塾は、代表・平山が責任を持って、生徒さんお1人ずつに、日頃から次の目標・課題をそれとなくお伝えし、講習会ごとに「受講ガイダンス」という書類の中で、その方にとっての講習会の目的、次回のテストへの進め方、そしてそのために必要な講習会でのコマ数を提案し、保護者様に面談の席でお伝えし、ご家庭ば部活動の講習期間のご予定とを合わせて判断して頂いた結果としての受講コマ数を、「講習確認書」としてご提出頂いています。こうすることで、ともすれば曖昧になりがちな講習期間の目標設定や、そこに向かう動機づけをやりやすくして、講習をお受け頂いています。
聞いた話ですが、小6の受験生に、12月になっても入試問題を解かせていない講師がいたり、大学入試対策と称して高3生に「天声人語」を解説したりしている講師が、どこかにはいるようです。そんな人と一緒にされるのは真っ平御免です。
小6受験生には、小6生の最初、つまり3月の時点でおおよその受験日程を保護者様と一緒に立案しています。また、教材の内容に関わらず、夏期講習前から過去問を取り上げて演習もしています。そして冬期講習で弱点補強と苦手科目の底上げを終わらせるイメージです。
中3生には、11月の仮内申テストまでは内申対策を徹底し、それ以降は偏差値的学力の増進をテーマに進めています。教材は、9月から始める「入試必勝ゼミ」の教材を、講座と並行して使用し、12月のレギュラー授業終了時には、中3生としての英数国の単元を、あらかた終えるように進めています。冬期講習は概ねテスト演習で過ごして貰う予定です。
高3生には、8月の終わりで、9~12月までの模試受験スケジュールを伝え、8~12月で2回程度は模試を受けるようにして貰っています。実践⇒チェック⇒実践、というサイクルの確立をして、冬期講習で仕上げるようなイメージです。
受験学年でない生徒さんたちにも、冬期講習での目標はお伝えしています。ひとくくりに言えば「復習」ですが、必要に応じてICT教材にも触れて貰いながら、1月4日の学力テストで改善の度合いをチェックして、1月以降の「ZERO学期」につなげていくつもりです。
さてこの「ZERO学期」という言葉ですが、恐らく某大学受験予備校が発信元だと思います。日本では学年のスタートが4月ですが、その前学年の終わりに、新学年を見据えた学習体制に入っておく方が良い、という考えから提唱されたものだろうと推察しています。平山塾でも、そういう考えです。
何故そう考えるのか? それは動き出しを早めて、新学年の授業内容の理解を余裕を持って行うためです。それが100%効果があるかは正直言いきれないでしょう。しかし、4月から、とか、もう少し後で、とか、勉強の先送りをして良くなかった例を、たくさん見てきたために、生徒さんたちには、某予備校講師の言葉ではありませんが「いつやるの? 今でしょ」と言ってあげたいからです。そうして早めにスケジュールに載ることで、迷いが少なく勉強に集中していけると感じます。「明日からでいい」というのは逃げていることだと思います。「今度とお化けは出たためしがない」とも言われます。
中学1・2年生の方たちにとっては、2月に学年末テストが控えていますが、それを余裕でこなして、できれば新学年の内容も少し理解して進級する方が、やはり学力にも良い影響があると思います。野球やサッカーでも、「動き出しが早くて良かった」的なことは多々あるはずです。
冬期講習は、単に現学年をうまくフィニッシュするためばかりではなく、新学年の「ZERO学期」としてとらえ、今よりうまく1年を過ごすために復習する時間にしてほしいと思います。


