日本は戦争をしたのです。

先ごろ、パリオリンピックに参加したある女性選手が、「帰国したら知覧特攻平和記念館にいきたい」旨の発言をしたところ、知人だった〇国の選手たちが、彼女のツイッターのフォローを外した、というニュースがありました。

おかしな話です。今の日本で、アスリートとして生きている人が、先の大戦中に若い命を落とした自分と同世代の人たちのことを思って、今当たり前に生きていることが実は尊い犠牲の上にもたらされたものだ、と思ったからの発言だと思います。自然な発言です。

〇国の人たちは、スポーツの場にさえも、その国の政治思想を反映させているようで、それこそが違和感です。どの国の人であっても、自分の国を愛し、その国の歴史に思いを馳せ、生まれる前の時代の悲劇を慮るのは、普通だと思います。

靖国論争にもつながる話ですが、対戦を賛美することなく、英霊とされている人たちに感謝の意を表し、今の幸せを感じることは、健全なことではないでしょうか。それを、他国への配慮を装って隠したりすることの方が健全ではないと感じます。

私も戦争を知らない世代です。僅かに、父母から聞いたことがあるに過ぎません。それでも、二度と再び、世界大戦のような行為を引き起こしてはならないのは、どなたでも分かることでしょう。

前述の発言をした選手には拍手を送りたいですし、これを機に、多くの日本人が、アジア太平洋戦争の様々な真実を知っていくことは、大いに価値のあることだと思います。