御巣鷹山(おすたかやま)

8月12日は、毎年、心のどこかにいたたまれない気持ちが湧いてきます。1985年に起きた日航123便事故の日です。当日の午後7時前に、123便は群馬県の御巣鷹山に墜落し、乗員乗客合わせて520人が亡くなり、生存者は4人だけという事件でした。

当時の阪神タイガース球団社長・中埜肇さん、阪神電鉄常務・石田一雄さん、女優の北原遥子さん、歌手の坂本九さん、ハウス食品社長・浦上郁夫さん、元広島カープ・竹下元章さん、など、多くの尊い命が亡くなりました。

個人的には、当時のタイガース監督・吉田義男さんが、葬儀の折に初めて「優勝します」と言ったことが、印象的でした。ただ、人の命があっけなく終わってしまうことを、私なりに痛切に感じた日でした。

マイナスなイメージで忘れられない日がもう1日あります。5月3日です。1987年のこの日、朝日新聞阪神支局襲撃事件が発生し、記者1名が死亡し、1名が重傷を負いました。

亡くなった記者は、私の大学の同窓生で同学年でした。同じ卒業生名簿に名前が載っています。

個人的に、大袈裟なことはしませんが、5月3日と今日8月12日は、心の中で亡くなった人に対して黙祷を捧げています。

何がどう、ということを言うつもりはありませんが、志半ばで、理不尽な原因で亡くなった人がいることを思い(換言すれば、メメント・モリ=ラテン語 memento mori)、特に若い人たちには、今を一生懸命生きてほしいと切に願います。

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