夏休み8 高2生の場合
高2生は高校生活の中で、一番自由にふるまえる学年かも知れません。入学したての頃の緊張感もほぐれているだろうし、大学受験をまだ強く意識しなくても良いからです。ある人は趣味に走り、ある人はスポーツに没頭する、そんな学年のようなイメージを持っています。
私も、高校3年間で一番好きなことばかりやっていた時期だったと思います。漫画を読み漁り、音楽に浸り、マージャンを友人とうったり、うまいコーヒーの喫茶店を探したり…勉強はあまりしていなかった気がします。
今の高2生は、不幸にして私と同じような人もいるかも知れませんが、部活型か勉強型かに分かれるかも知れません。
一番私の時代と違うのは、大学入試を取り巻く環境です。一般入試しかない状態で、3日のうちどこかで受ければなどということもありませんでしたから。今はいいなぁと思います。
今、首都圏の大学はおよそ60%が推薦型での入学と言われています。ということは、中学時代以上に、高校での内申点を上げる必要が出てきたということです。この点は、さっきとは逆に、自分が今高校生ではなくて良かったと思うことです。1つ前のブログに書きましたが、赤点をようやく免れた、ような状態で、超低空飛行していましたから。
教科書に書いてあることは覚えにくく感じていました。もともと短気なので、すっきりと短い表現で書かれている参考書の方が読みやすかったと思います。結果的に、模試や校内の実力テストの方が、定期テストよりもよくできていました。もっと言えば、「教科書」という言葉が嫌いだったようにも思えます。「教科書」=「上からの押し付け」「隷属」みたいなイメージでした。
閑話休題。
ですから今の高2生の皆さんは、2学期、3学期と、内申点を上げる、つまり定期テストの得点を上げることが、非常に大切だと思います。多くの高校で行われている夏期講習に参加している人も多いのではないでしょうか?
だが、ちょっと待ってほしい(朝日新聞みたいですね)。多くの高2生にとって、大学入試はまだまだ先の話であり、今やるべきことの順位付けが、不十分な人の方が多いのではないでしょうか?
平山塾は、高校入試の直後から、大学を見据えて学力を伸ばしてほしい、というメッセージを出しています。大学進学を目指していない人であっても、高校のカリキュラムが、大学入試を元に作られているからです。
中学時代と違い、高1、高2、高3で科目内容が大きく異なります。高1で成績が良くても高2で下がるケースもあります。しかし逆もまた真なり、です。高2生で「高1の内申はそれほど取れなかった」という人でも、努力次第で成績向上は大いに望めます。それどころか、高2で成績がある程度取れていれば、大学進学に際して、比較的無理なく受験体制に入ることができます。
個別型の特性を活かして、平山塾では高2生にも高1生にも、やりたい科目を勉強する時間を作っています。それは多くは高校の課題です。私も反省として思いますが、学校のことに充分取り組んで初めて、大学入試その他のことに力を発揮できるのではないでしょうか? いくら大きな理想があっても、千里の道も一歩から、です。
だから、高2生の夏休みは、部活のスケジュールをこなしつつ、自分なりの目標をきちんと決めて、勉強時間を確保し(理想では最低1日2時間以上です)、1学期の復習、できれば苦手科目は高1にさかのぼって復習して、2学期の内容を先取りするようにすれば、結構良い成績が取れると思います。
ところで、復習と先取り(予習)、自力でできるのはどちらだと思いますか?
経験上は予習です。教科書を読めば、なんとなくでも内容が掴めてきます。ですが復習は、避けようとする自分が必ずいるはずです。だから、平山塾の高2生への提案は、復習をきちんと行う、ということにしています。自分でも思いますが、例えば何かスポーツの練習を自分だけでするとなると、好きな練習ばかりやるようになります。よく、プロ野球の大卒の選手で、期待されながらたいした成績を残せずに辞めてしまう選手がいますが(決して特定の人のことではありません)、その理由は、卒業前の4年時にはバッティングだけしかしていないとか、最上級の4年時にあまり注意を受けず自分の理屈に固執して他人の助言を受け入れなくなるとか、そういうことのようです。
だからどうぞ、平山塾で、適度の注意を受けながら、成績の向上を目指してください。ただ、2科目以上を学ぶように、ということもお願いしたいです。1科目成績が上がっても、別の1科目の成績が下がっては、元も子もありません。得意科目2科目、得意科目と不得意科目1科目ずつ、不得意科目2科目、そういった組み合わせで、夏期講習を受けてみませんか?