何のために学ぶか?

春休みが終わろうとしています。入学式が近付いています。

昨今、インターネット、SNSの発達で、社会のニュースがいろいろな角度で伝わって来ます。以前はテレビ・ラジオ・新聞がその数少ない情報源でしたが、それらはともすれば一方的で偏った情報しか出さないので、若い世代を中心に、見放されかかっているようなムードです。

兵庫県知事をめぐる騒動が、それを多くの人に確信させた気がします。そしてアメリカ大統領選。マスコミはカマラ・ハリス有利を連日報じていましたが、蓋を開けてみれば、ドナルド・トランプの圧勝でした。日本のマスコミは、アメリカ民主党の言うことばかり真実だと報じて来たみたいです。偏っていますね。

因みに、今アメリカではFOXニュースがいちばん視聴者が多いそうですが、日本ではFOXニュースの内容は報じられていないようです。ロバート・ケネディJrによるコロナワクチンにまつわる話、イーロン・マスク率いるDOGEが行っている効率化などを叩く声が多いのも、おそらくそういう関係の中のことだと感じます。

こういう世の中において、何のために学ぶのか、皆さんもよく考え続ける方が良いと思います。

少なくとも20世紀までは、高学歴が尊重されたと思います。東京大学を最高峰として、所謂大学受験偏差値のより高い大学合格を目指すことが、学ぶ目的だったと言えるでしょう。

そんな中で大学進学、卒業してきたのが、今の60~70代の大人たちでしょう(私も入っています)。恐らく、同じ職場に最高学府である大卒者が最も多いのが、国のお役所、つまり省庁であり、その上に位置する国会議員ではないでしょうか?

では、彼らはその学歴から、世間の人たちが想像する見合った活躍をしているでしょうか?

財務省解体デモが盛り上がりを見せたり、政治と金の問題が取り沙汰されたりと、決して、高学歴に見合った仕事をしているようには見えない気がします。

では逆に、学歴に頼らない生き方をしている人たちはどうでしょうか? 学歴なしで生きていける世界の代表が芸能界だと思います。

今旬のスキャンダルの渦中の人は、元人気グループのリーダーです。その少し前に裁判沙汰になっていたのが、お笑い界のトップのコンビの一人です。芸能界の特殊性を鑑みても、今明らかになっている情報では、やはり人間としての内面に問題がある人達、という感じがします。因みに前者はHGに在籍していたようです。後者はH工業という関西の工業高校出身だと聞きました。

学歴・偏差値をネタにしているYouYubeチャンネル「ワカッテTV」だと、一刀両断されてしまいそうですね。

あと、某テレビ局の問題は、学歴のある人たちとない人たちと、混在して起きている不祥事と考えられます。

つまり、いたずらに高学歴を求めても良い訳ではなく、かといってなくても良いと言い切れないのが学歴、ということになりそうです。

結局は、その人の内面なのでしょう。

これから学んで社会人になっていく人たちは、物事の善悪を見極めるだけの思考回路を作ると良いのではないでしょうか? そのためには、今目の前にある学校の教材くらいは、きちんと修めておく方が無難でしょう。

あるサッカー選手の言葉に、「心を整える」というものがあります。これからの学びの目的を、私は「心を整える」ため、と定義してみたいと思っています。

「実るほど頭(こうべ)を垂るる稲穂かな」という俳句があります。きちんとした知識を身に着けるとそれが智恵となって、良い意味で上には上があると思えて、謙虚な気持ちで生きていける、という意味だと私は思っています。

そのためには、まず努力してみることが肝心ではないでしょうか?

勉強なんて嫌いだ、と言って何もしないのではなく、やってみて判断する、それだけでも、勉強が嫌いと言わなくなる要素が見つかると思います。

どうか小中高生の皆さん、うまく学んで心を整えて、正しい大人になってください。