これからの勉強の目的
兵庫県知事選挙が行われました。現職知事が全会一致の不信任決議で辞し、出直し選挙となった形です。
当初、マスメディアは、その知事のことを「おねだりする知事」というレッテルを貼り、悪い人だから辞職したというイメージを作っているように感じました。
本来は、報道する社によって、食い違いはあってもおかしくないのですが、全マスコミ一斉に叩いていたので、個人的に「おかしいな」と思って見守っていました。
すると、ある人が「前知事は無罪である」「これだけ県民のために功績を残している」とSNSで訴え始め、議会が間違っている証拠とも受け取れるような映像や証言が、次から次へと表れました。
功績は調べればわかることでした。公立大学の授業料無償化、公用車の変更(センチュリーからワンボックスカーへ)、高騰する健聴者の建て替え工事停止などです。これらは確かに県民のプラスに感じます。
詳細は既に幾つも報じられているので省きますが、結果的に、対抗馬となった方に14万票の差をつけて、前知事が返り咲きを果たしました。
選挙後、面白かったのは、テレビ番組が一斉にお通夜状態であったことです。アメリカ大統領選挙後の風景とシンクロしていました。
どの局のTVキャスターも、「テレビはちゃんと検証して報道するがネットには嘘の情報も多い」という趣旨の発言をし、ネットの虚偽の情報に兵庫県民が踊らされたと言わんばかりでした。コメンテーターたちも、挙句には与党の政治家も、「ネットに規制を設けるべき」などと言い出す始末。
テレビは真実を報じていないのは明らかでしょう。アメリカ大統領選挙にしても、民主党寄りの意見しか流していなかったと感じます。少なくとも、兵庫県知事同様、トランプ氏は悪人である、という論調でした。蓋を開けてみればトランプ氏の圧勝で、上院も下院も共和党が過半数を超え、選挙人だけでなく投票者人数もトランプ氏が相手候補を上回ったのは、何故でしょうか?
両論併記すべきところ、偏向報道ばかりしていたのがマスコミではないでしょうか? それを棚に上げておいて、「規制」とは何事でしょうか? 言論封殺する国は良い国ではありません。
ネットの情報には真偽様々あります。ですが、マスコミが、特にテレビが流す情報は、一方方向に偏ったものばかりだと言えないでしょうか?
これからは、いや既に、数多ある情報の中から真実を見つけ出し、その選択に責任を持って行動しなければならない世の中になっていくように思います。
プレジデント・によれば、オンライン日本以外の先進国、例えばアメリカはマスコミへの信頼度は20%台、ドイツ・フランス・イタリアは30%台です。しかるに日本は60%台のようです。これからは、テレビからしか情報を得ない人は立ち遅れていくのでしょう。マスコミは権力に忖度し、例えば、国会議員のコロナワクチン接種率も追求せず、都道府県知事47名の中で接種者が3名だったことをしれっと流すだけでした。
若い世代の人々にとって、今後の勉強の目的は、インターネット社会において、溢れる情報の中から真実を見つけ出す能力を養うこと、そして、その自分が正しいと判断したことを元に責任を持って行動すること、になっていくと思います。簡単に言えば、他人に騙されない人間になること、と言えるでしょう。