夏休み5 中学生の方へ

もうあと1日で、多くの学校は夏休みですね。平山塾では「夏期特別期間」を今日7月21日~8月31日として、その間に夏期講習を行う体制をとっています。学齢によって夏休み期間に差がありますので、数年前からこのようにしています。

さて中学生の皆さん、いかがお過ごしでしょうか? お通いの学校によって、夏休みはその在り方が違ってきます。少し分けながら、平山の考えをお伝えします。

まず中1・2生。これまでと違い、どの学校であろうと、中1の英語がアルファベットの書き方や身の回りの英単語ではなく、過去形が混じった文章で教科書が作られています。ということは、学校では後戻りができていないことになります。1学期の定期テストで、英語の出来はどうだったでしょうか? 

私立の学校は、もう少し立ち戻って英語学習をする機会があると思いますが、公立ではそうはいかないでしょう。そこを平山塾はカバーするように考えています。中2生であっても、講習の中で中1や小学校で習った部分に触れながら、授業を行っていきます。「もう一度」とか、「リセット」とかいう言葉を思い浮かべて頂ければ分かりやすいと思います。もちろん、英語に限らずどの科目でも、学校の授業は進まない夏休みですから、思い切ってスタートから取り組むと良いのではないでしょうか?

公立の、中高一貫以外の中3生は、高校入試に向けて、本格的にスタートを切る夏休みですね。志望校は概ね決まっている人が多いと思います。もしまだ未定の人がいたら、それも平山塾で相談してください。何かしら、本気になれない要素が自分の中にあるかも知れません。

過去には、中3の月の時点で「僕はまだ受験生じゃありません」という男子生徒・Aくんがいました。自分がプレッシャーに弱いと思い込んで、なるべくプレッシャーがかかる時期を先送りにしたかったようです。でもそれは結果的には間違いだろうと言いました。早めにプレッシャーのかかる環境に入っておくほうが、慣れる時間が取れるからです。12月くらいに急激にプレッシャーが大きくなると、別の生徒さん・Bくんですが、昼夜時間が逆転してしまい、公立高校の第1志望はおろか、その時の内申点で単願可能だった私立さえ受けられなくなりました。

Bくんの方はそういう結果でした(平山が直接は担当していない生徒さんでした)が、Aくんは9月には受験生の自覚を持ってくれて、見事に第1志望の公立高校へ合格してくれました。

あまり精神論は好きではありませんが、中3生の方は、ぜひ「受験生だ」という言葉を、今後は2月16日までは頭に置いておくようになさってください。

そのうえで戦略です。公立高校なら5科目、私立高校なら3科目の基礎になる学力を、この夏休みでつけてしまう必要があります。それを元にして、実際の入試で、どの科目で得点を稼ぐか、どういう時間配分をするか、9月以降考えていくことになります。

神奈川県は、入試倍率が1.0倍を切る公立高校が増えました。それを理由に、「努力しなくても合格できる」と甘く考える人もいるようです。ただ、今年千葉県では、1.0倍未満の公立高校入試で、基準点以下の生徒を不合格にしています。その理由として聞こえてきたのは、「基準点を超えない生徒を合格させても、その生徒が高校生として伸びていく可能性が低い」という意見でした(実際はもっとキツイ言い方でしたがバイアスを自主的にかけました)。実際、GWや夏休みを境に、高校に行かなくなる生徒さんは一定数います。神奈川県がそういう判断をしない保証はありません。

また、高校入学後の学習に影響があります。平山塾の生徒さんたちは概ね、高校入学後、高校内での成績はランク的に良く、ある科目で満点が取れたとか、クラスや学年でトップだったとか、そういう声をありがたいことに頂きます。家庭学習における姿勢の変化にお礼を保護者様から言われたこともあります。今、高校入試を甘く考えずに勉強する人だけが、そういう後々の良い思いを手に入れることができるのです。

それから、年度によって学年ごとに雰囲気が違う場合もあります。もともと、熱心さを表に出さない人も多いので、周りのムードが緩いと安心して勉強をしないと、自分ひとり学習面で置いてけぼりを食らってしまう可能性も大いにあります。大学を目指さない人でも、高校のカリキュラムが大学入試を睨んだものになっているので、普通に勉強を続ける姿勢が大切です。

大学を目指すならば当然、高校での内申点を高いところでキープするべきです。首都圏の大学では、入学者の60%近くが、いわゆる推薦型の合格者だというデータがあります。一般入試の合格は、年々合格基準が難化しているため、中学時代以上に内申点を稼ぎ、推薦型で大学進学する道が、一般的になりつつあります。難化いている理由は、定員の1.1倍までしか合格通知を出せなくなっているからです。入試定員の厳格化と言われています。実業系を卒業して就職を目指すなら、より厳しい基準を課すべきかも知れません。推薦枠に限りがあるため、成績上位者から順に希望通りの就職ができると思われるからです。ご理解頂けますでしょうか?

来月には、追い込みのための「高校入試対策『入試特訓必勝ゼミ』」のご案内を始めます。外部生も(入会手続きせずに)参加して頂けます。例えば、普段より受験生として緊張感のある環境で学びたい方は、そちらにご参加頂ければと思います。私立3教科型にも対応しています。また特色検査型入試にも対応しています。ご期待ください。